志賀しが原発げんぱつは、1号機ごうき、2号機ごうきともに2011年ねんから運転うんてんを停止ていししていますが、能登のと半島はんとう地震じしんでは、外部がいぶから電気でんきを受うける際さいに使つかう変圧へんあつ器きなどが壊こわれ、現在げんざいも一部いちぶの送電そうでん線せんが使つかえなくなっています。

北陸電力ほくりくでんりょくは25日にち、オンラインで会見かいけんを開ひらき、地震じしんによる被害ひがいや影響えいきょうに関にかんする調査ちょうさ結果けっかを説明せつめいしました。

それによりますと、地震じしんで壊こわれた変圧へんあつ器きは、一部いちぶの配管はいかんが破損はそんして絶縁ぜつえん用ようの油あぶらが漏もれ出だしたことで、内部ないぶで熱ねつを発はっする放電ほうでん現象げんしょうが発生はっせいし、機器ききが損傷そんしょうしたことがわかったということです。交換こうかんや修理しゅうりの方法ほうほうは検討けんとう中ちゅうで、復旧ふっきゅうの見通みとおしは立たっていないとしています。

また、到達とうたつした津波つなみの高たかさについては、敷地しきち前面ぜんめんの海うみで、最大さいだいでおよそ3メートルに達たっしたとしていましたが、その後そのごの解析かいせきで、海岸かいがん部分ぶぶんの岩場いわばなどを最大さいだいでおよそ4メートルの高たかさまで駆かけ上あがったとみられることがわかったということです。

原子げんし炉ろ建屋たきのやなどがある敷地しきちの高たかさは11メートルあり、原発げんぱつの安全あんぜん性せいに影響えいきょうはなかったとしています。

このほか、地震じしんのあと敷地しきち内ないの道路どうろや地盤じばんで確認かくにんされた、段差だんさや沈下ちんかなどによる変形へんけいは、およそ80か所かしょにのぼったということです。

ただ、変形へんけいは表面ひょうめん付近ふきんにとどまっていて、敷地しきち内ないにある断層だんそうにも動うごいた痕跡こんせきは確認かくにんされなかったということで、北陸ほくりく電力でんりょくは、再さい稼働かどうの前提ぜんていとなる審査しんさで説明せつめいしている「敷地しきち内ないに活かつ断層だんそうはない」という評価ひょうかに影響えいきょうはないとしています。